「Change.org」がおもしろい
「Change.org」は、社会を変えたい人が、サイト上で賛同者を募り、社会を変えていこうとする試みです。ここで取り上げられている社会問題こそが、これからの社会で注目される側面を持っていると思ったので、ご紹介します。
つまり、これからの社会では、
「政治は中央集権より地方分権」
「ドラマ・小説・漫画の舞台は東京より地方」
「就職は安定しているイメージの大企業嗜好より、自分が試せる中小企業もしくは起業」
「ニュースはマスコミネタより、自分の身の回りの地域ネタ」
「政治を動かす力は業界団体より、意見を集約した個人個人」
と、あらゆる場面で、社会の権力構造や人々に人気のあるものが分散していくと思う。その権力の分散を促すのが、ご存知のとおりインターネット。まさに産業や社会構造を変える意味で、インターネットは産業革命と言えるなあ・・・と実感しております。今更の話題かもしれませんが、最近感じることなので書いています。いまさら!とお思いの方は、本当に申し訳ございません。
なぜインターネットが産業革命か? それは、インターネットなくして、私は、個人事業を行ったり、起業することなどできないからです。インターネットがあるから、私は普段生活する場所で、自由に時間を選んで仕事をしています。これってすごいことだと、サラリーウーマン生活の時代を思い出してしみじみ感じるのです。通勤時間がなく、拘束時間も自由自在です。オフィスでは服装も髪型も自由。(外出時は他人と会うので、服装も髪型も自由ではありません。)すごすぎる。こんな自由を、日本にいて得たことは、かつてなかった。義務教育を受けている時代に、「きちんとみな、同じことをしていないと、ちゃんとした大人になれませんよ」といった空気があったけれど、あれは私にとっては大嘘だったと改めて感じております。まあ、ああいう空気を作っていた教員は、みな、おなじことをして、ちゃんとした教員になったのだろうから、教員の世界では一理あり、かもしれないが。
仕事場が世界中どこでもOKな人を「ノマドライフ」を送っている人と言うそうな。ラジオでは「ノマドな人は都心のカフェで、ノートパソコンを持って仕事をしていますよね~」と紹介していた。自由すぎる身分なのに、そんなオシャレして、人に見られてもOKな感じでどうするんだ。地元のラーメン屋や食堂で、娘をベビーカーに乗せたまま仕事の打ち合わせをする私は、「ノマドってこういうことだよなあ」と思うんです。自分の好きな場所で、好きなやり方で、(もちろん相手が不快でないことが大前提)、仕事をしてしまう、と。
「Change.org」から論点がずれてきました。が、インターネットとは、まず自分が納得できる形で付き合うようにするのが大前提。それから遊んで楽しんで、情報を集めて自分のさまざまな可能性を広げて、政治の話を聞いたりして、かつ仕事にも使う、というのがいい。「Change.org」はインターネット上の市民社会運動かな。こういうことをするのも楽しみかもしれない。
しかし、インターネットはツールであり、完璧ではない。いちばん人々が手に入れたい情報は、ネット上ではなく現場にある。だから自分で本当に見たり感じたりする行為をしようと思うか、思わないか、また実際に見たか、見なかったか、という違いで、人生の視界は変わるし、その後の生き方も変わると思う。