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2016年8月31日 (水)

一言二言三言



この記事は、海外で活躍される日本政府関係の「開発」「援助」のお仕事をされている方の身を、日本政府がどう守るかという話です。

一言二言三言言いたいのですが、我慢して一言だけ申し上げますと、電車の吊り広告などにあります「あなたもチャレンジ国際貢献」といった気軽な海外協力隊募集のキャッチフレーズや、そこにある気軽な雰囲気に、違和感を覚えるのです。

受け入れ国の海外の方々は、日本政府の仕事をしている日本人関係者の胸にバッチリ日の丸がついていると解釈しているわけです。「外務省の外注した丸腰兵隊」と見られてると言っても過言ではないのではないでしょうか。何もオリンピックパラリンピック選手でなくとも、目に見えない日の丸を背負う方々はたくさんいます。

他国に尽くしたいという崇高な気持ち、途上国の発展に尽くすことで世界の格差是正に努めたい気持ち、そのために必死で学歴を積んできた努力、海外の「開発」と呼ばれる現場で活躍されている方々の、こうした資質と実践を私は認識しています。

一方で、丸腰の兵隊は常に受け入れ国の方々から見られていると感じているのでしょうか。なぜなら胸に日の丸がついているからです。

私がミャンマー人の夫と結婚した頃、夫は祖国ミャンマーはおろか、日本にあるミャンマー大使館にも入れませんでした。娘がミャンマーに出生届を出すのも不可能でした。先輩ジャーナリストたちはしょっちゅうミャンマー入国を試みて、入国翌日に警察に取っ捕まって強制出国させられていました。一部民政移管後も、夫にミャンマー入国ビザが出ない時期が続きました。

こうした経験から得たのは、「海外で仕事するなら絶対に油断しない」「絶対に受け入れ国の味方を作って味方と行動する」「自分の信念と認識を過信しない」です。政府は最後まで、海外で活躍する自国民を守り切れるでしょうか。

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