Kachin Wedding!? カチン族の結婚式!?
ミャンマーの少数民族、カチン族の結婚式!?
「!?」なんですよ。なぜなら新婦はカチン族ですが、新郎はミャンマーの少数民族であるアラカン族の方なんですね。そしてカチン族はクリスチャンで、アラカン族は仏教徒だと。結婚式はどっちのスタイルにするんじゃとなって、「教会で挙式をするにきまってるわ!」という意見が勝った。当然のごとく嫁が勝った。んじゃ、キリスト式挙式の後に、仏教式の結婚式も行ったのかというと、やらなかった。東京の韓国人街・大久保にて、韓国人が取り仕切る教会で挙式を上げて、そのまま高田馬場の居酒屋で二次会となった。挙式ではご覧のとおり、新郎新婦ともにカチン族の民族衣装を身にまとった。とっても素敵でしょ。素敵なのよ。だけど、だけどね!!新郎の友人たち、アラカン族の面々はこそこそと、いや、もぞもぞと口にしあった。
「なんでアラカン族の民族衣装を着ないんだ?」
このセリフの翻訳(アラカン民族の誇りはどこへ行った!? なぜ大事なところで嫁のいいなりになっているんだ。男だろ!!!)
こんな言葉まで出た。
「あいつ、そのうち仏教徒をやめてキリスト教徒になるかもな。アハハ」
翻訳(これから一生、奥さんに従いっぱなしかよ)
「まあ、なんの民族でもいいよ、結婚して幸せになるならさ。新郎が民族を鞍替えってんでアラカン族からカチン族になっても何でもいいよ。でもキリスト教の結婚式って神の前で『一生嫁を幸せにします』って宣言するんだね。そんなの口にしなくても、仏教徒は当たり前のこととして実行してるけどね」
翻訳(仏教を捨てるなんて、ありえない)
かように他民族国家のミャンマーでは、結婚式でも他民族共生やら民族の保持の難しさやらを感じてしまうのでした。
だけど結婚式だから、結局、最終的には平和。ピース。PEACE
「韓国人がやってる教会だから、結婚式で韓国料理が振舞われるんだねえ。……美味い!!角煮がサイコー!!」
と、しこたま料理を食べて、アラカン人もカチン人もビルマ人も、韓国人も、仏教徒もキリスト教徒も満足なのでした。
ちなみに、これが日本とミャンマーの文化が融合した姿。我が家の多文化共生の形。ミャンマー人もご祝儀を結婚式に持っていくので、日本の熨斗袋を使っている。このミャンマー文字、私が書きました!!ただ「私、チョットばかし、ミャンマー語とやらを書けるようになった」って自慢したいだけ!!以上。